理事長挨拶

NPO法人日本エコサイクル土壌協会理事長
NPO   法人日本エコサイクル土壌協会理事長
山本正信

   NPO法人日本エコサイクル土壌協会は、平成29年1月23日に、お陰様で創立20周年を迎えることができました。これも偏に、各行政機関並びに自治体関係者のご指導、ご鞭撻によるものと厚く御礼申し上げます。また、私共が尊敬しています当協会顧問の先生方の熱心なご指導、ご支援をはじめ、協会役員を中心とした会員の皆様の温かいご協力・ご尽力に対しましても、心からの感謝を申し上げます。

   振り返りますと創立当初の平成9年頃は、地球規模の環境意識が高まり、人と自然が共生する自然環境を作り、限りある地球資源を大切に活用し、長く人類が存続できる国家社会の循環の仕組みを作らねばならぬという共通認識と共に、危機感が大変高まっておりました。

   「エコサイクル(Ecocycle、自然循環型リサイクル)」とは、エコロジカル(Ecological、自然、生態的)とサイクル(Cycle、循環)とリサイクル(Recycle、再利用)を組み合わせた新語で、『地球環境の危機』を救うための中心となる考え方であります。

   特にすべての廃棄物を地球資源として捉え、“土から生まれたものを、土に返す”という自然循環にかなった方法でリサイクルし、法面緑化基盤材を中心に、農地や緑地の土壌改良材、家庭園芸用土などに幅広く活用を図り、そこから植物を育て、花と緑の豊かな生活環境を創造し、失われた自然の回復を図っていこうと考え、実行してまいりました。

   その中でも、従来は利用が難しいと考えられておりました、生活系廃棄物(下水汚泥、浄水汚泥、食品残渣等)、また建設系副産物(現場発生土、浚渫土、廃アスファルト、コンクリート塊等)、産業系廃棄物(鉄鋼・電力・製紙工場排出物等)などを、農林系廃棄物(木質チップ、バーク、根株、剪定枝、家畜糞等)と積極的に組み合わせ、安全性を充分評価した上で製品化を図り、有効活用を果たしてまいりました。

   そしてこれからも、さらなる研究・研鑽を積み、新しい分野にも挑戦してまいります。

   創立20周年を機に、今を生きる私共は、未来を担う人の為にどのような社会を残していくべきかを真剣に考え、この『エコサイクル』の信念を貫き、循環をテーマに自然環境を改善し、持続可能な社会を構築する使命を果たしてまいる覚悟でございます。

NPO法人日本エコサイクル土壌協会
理事長    山本正信

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